移住を後悔。葛藤。そして、同居解消へ。
2016/04/17
バラ色じゃなかった新婚生活
大好きな人と結婚するって、本当に素敵なことですよね。
私も、世間一般のご夫婦と同じように、大好きな人と出会い、結婚して、夫婦として一緒に歩きだしました。
新婚生活って、もういろんな妄想が湧きますよね!
こんなインテリアにしたいな、美味しいお料理を作ってあげたいな、旦那さんが早く帰って来たくなるような笑いの絶えないお家にしたいな・・・などなど、私もそんなふうにいろんな妄想をしてました(笑)
でも、移住した高知で始まった私たちの新婚生活は、いわゆる“バラ色”ではなく、むしろ暗雲立ち込める“灰色”でした。
というのも、未知の土地への移住、お嫁さんとして奥さんとして失格な現実、移住先になじめず心を許せる友達が一人もいない孤独感、同居生活での緊張感。
全てのことがネガティブにしか考えられず、どんどん毎日が辛いものになってしまってました。
このネガティブモードはどんどんエスカレートしていき、移住したこと自体が間違いなんじゃないかって思ってしまうこともありました。
私は旦那さんの犠牲になった?
全てをマイナスにしか考えられなくなった私は、次第に旦那さんを責めるようになりました。
「あなたは自分の好きな故郷に帰ってこれて、やりたかったことをして、家族も友人も側にいる」
「私には必要とされる場所もないし、友人の一人もいない」
「東京に居た頃は興味のあることにどんどんチャレンジしていたのに、今はこの生活になじめず自分に自信が持てない。そんな自分が情けなくて仕方ない」
当時の私は、こんな思いを私がすることになったのは、全部旦那さんのせいだと思うようになっていました。
そして、込み上げる怒りや無力感、情けなさで不安定な精神状態が続くようになりました。
それは旦那さんも同じで、私に責められて泣かれてどんどん目が虚ろになっていく私を見て、とっても悲しそうな顔をしていました。
自分の大好きな故郷のことをこんなにも毎日いろいろ言われるんですから、普通なら話を聞いてくれなくなっても仕方ないと思います。
でも、旦那さんはいつもいつも私に真剣に向き合ってくれました。
「あなたのせいでこんな場所に来て辛い思いをしてるんだ」と責める私に、「どうしても高知での生活が無理なら、高知を出てもいい」と言ってくれました。
旦那さんの故郷を否定し、そんな自分が嫌で、「こんな私は必要のない存在だ」と泣く私に、「あなたがただ側にいてくれるだけですごく嬉しい。それだけあなたは自分にとって必要な存在なんだ」と毎回言ってくれました。
無気力になり何も食べなくなった私のために、ずっとご飯を作ってくれました。
旦那さんの理解と支えがあったからこそ、今の私がいると思っています。
同居解消。夫婦二人の生活へ
この状況からどうしたらいい方向に向かうのか。私も旦那さんも解決方法を模索していました。
そこで出た一つの答えが、“同居を解消する”でした。
もちろん、同居を解消さえすれば全てがうまく行くかと言えば、それは違うかもしれません。ただ、とにかくこのままの状態じゃダメだということを二人とも思っていました。
それは、私達夫婦だけじゃなく、一緒に生活していた旦那さんの家族も、私と同じように慣れない同居生活に疲れていたからです。
でも、町内には空いている賃貸物件が1件もありませんでした。ネットで探しても情報がなく、この情報社会でこんなにも家を探すということが難しいとは思ってもみませんでした。
ちょうどその頃、町営住宅が募集を開始した為、応募しました。
結果は落選。
そこで、町外も視野に入れて探したところ、ようやく見つけることができました。
2015年3月。
私達夫婦は移住してから約8.5ヶ月過ごした旦那さんの実家を出ました。
家を出る私達をお義父さんもお義母さんも笑顔で見送ってくれました。
約8.5ヶ月の期間には、環境の大変化によって心が追いついていかず、たくさんの涙を流しました。
でも、今ではあの時間は無駄では無かったと思っています。
そして、あの時はちゃんと見えなかったけど、いっぱいの喜びもちゃんとありました。
今では、“犠牲になった”という想いはとんでもない考え違いだと思っています。
移住は旦那さんの希望でしたが、旦那さんと一緒に移住するって決めたのは他の誰でもない、私自身です。そう思えるようになった時、ようやく自分の人生を自分で歩いていくという気持ちが生まれました。
そして、二人の生活をスタートさせた時、改めて新婚生活を体験できて、それはそれでとっても得した気分になりました(笑)
今日はここまで☆
このブログを見ているあなたとのご縁に感謝を込めて。
このブログを書いている人

- 元表参道OL。長年暮らした東京から2014年7月に高知県に夫婦で移住。
2017年4月から、夫婦でトマト農家になりました。
“自分らしく、毎日を楽しむ”をテーマに、日々を過ごしています。
移住先の高知でのお気に入りは、芋屋金次郎のスウィーツ。
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