旅するトマト農家 織田茜のブログ

東京から夫婦で高知に移住(Uターン&Iターン)。2017年4月から夫婦でトマト農家になりました。

織田家トマトハウスをこの場所に建てた理由

   

今日もしっかり石拾いをしてきたトマト農家の織田です。

この数日、やってることといったら石拾いばかりなんですが、石は表面にあるものを拾うだけじゃなく、土の中にあるものも拾っています。

その時に使っているのがこの道具。

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名前はちょっと分かりませんが、これで土を軽く掘りつつ、中にある石を探し当てていきます。

でも、トラクターで一度耕したハウス内の土ですが、砂が多い土地ということもあって地盤が硬いんです。

そして、昨日から晴れていることもあり、土の水分が抜けてカラカラなんですよね。

そうすると土埃もすごい!マスクをしていても、埃を感じますし、マスクやサングラスの無い部分は真っ黒になっています。

そして、時には、こんな顔よりも大きい石が出てくるんですよ。

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こんな大きな石がまだごろごろあるんです。石拾いをしてから2日目の昨日で拾った石がこんなにありました。

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これから数日かけて握りこぶし程の大きさの石をある程度取り除いた後に、またトラクターでしっかり耕していきます。

地盤が固い土を掘っていくことや、長時間しゃがんだ姿勢でいることは、まだまだ身体が慣れてなくてしんどいですが、黙々とやる作業自体は大好きな地味っ子な私。なので、それなりに毎日の農作業を楽しんでいます。

織田家トマトハウス土地探しの道のり

ところで、織田家トマトハウスを建設しようとした時、まず悩んだのが場所でした。

もともと、旦那さんは高知県出身でしたので、先祖代々の土地があったんですが、その場所はハウス栽培には向いていないということが分かりました。

そこで、土地探しが始まったのですが、これがなかなか難しかったんです。

場所は良くても面積が希望よりも小さかったり、逆に広すぎたり。織田家では、いずれハウスを増やしていきたいとも思っていたので、そこも加味して考えなくちゃいけませんでした。

土地の情報が入る度に、その場所まで旦那さんが足を運んでいたのですが、なかなかピンとくる場所がありませんでした。そうやって、しばらく紹介される土地を見て回る日が続いた時に、帰宅した旦那さんが嬉しそうに「素敵な場所が見つかった。ぜひここに建てたい」と言われました。

その後、私も一緒にその場所へ行き、旦那さんがこの土地のどんなところが気に入ったのかを話してくれました。旦那さんはとっても感覚が鋭く、思考よりも五感で決めていくタイプです。

私はそんなに旦那さんが気に入ったのなら、この場所でぜひ建てたいねと大賛成したのでした。

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気に入った土地が見つかったのに、肝心の水が出ない!?

土地探しにもようやく終止符が打たれ、その後はその土地でのハウス建設の計画が始まりました。そうして計画が順調に進んでいるように見えていたある日、落ち込んだ様子で旦那さんが帰ってきました。

旦那さんが落ち込んでいた理由、それは先日見つかった土地にはトマト栽培に必要な地下水が出ないかもしれない、と情報が入ったからでした。

織田家が作る予定の高糖度トマトにとって怖いことは、病気がきてトマトの木が枯れてしまうことです。それはトマト栽培だけでなく、他の作物でもそれは同じこと。やはり病気や悪い菌の影響ができるだけ発生しないようできる対策は事前に行っておく必要があります。

そのため、トマトにあげる水は湧き水ではなく、悪い菌や病気のリスクが少ない地下水(それもできるだけ地下深いところからの水が望ましいと言われています)で栽培する方が多いようです。

だからこそ、地下水が出るかどうかがハウスを建てる一つの基準になります。

私達夫婦は悩みました。当時、旦那さんがお世話になっていた研修施設の方からは、「自分だったら地下水の問題をクリアできる場所をもう一度探す」と言われたそうです。でも、旦那さんとしてはどうしてもその土地でハウスをやりたい気持ちがありました。

そこで、一つの賭けに出ました。それは、水が出るかどうか井戸を掘ってみるということでした。

これにはお金がかかります。しかも、数メートルごとにお金が発生するんですよね。。。それでも、この土地に何かを感じていた旦那さんの決意は堅く、そうして井戸掘りが始まりました。

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結果が出るまでの不安な気持ち。数メートル掘って、水が出ないと分かった時の落胆。そして、また掘り続けるという強い気持ちと、水が出てほしいという願い。

こういう状態で数日過ごしたある日、私たち夫婦にとって嬉しい知らせが届きました。

そう、水がようやく出たんです!!二人してもう大喜びでした。

ただ、出た水は鉄分量が多いことが分かり、その対策のためにある程度の出費もまた必要となりました。それでも、この土地でハウスを建てられることの喜びの方が何倍も大きかったんです。

旦那さんがこの土地にこだわった理由・・・それは「人」だった

旦那さんがハウスを建てると決めたこの土地には、そう思える要素がいろいろありました。

そして、その最も大きな理由が「人」でした。

その「人」と言うのは、その土地の地主さんだったんです。

実は、私は今日ようやくその地主さんとお会いすることができました。70歳を超えている地主さんですが、もう感性が若い!とにかく好奇心旺盛で、今でもいろんなことにアンテナを張り、学び続け、チャレンジし続けています。

そして、お人柄もとってもチャーミングこの上ないんです。一緒にお会いできた奥様も、これまたとても品がある素晴らしい方でした。

私達に気さくに話しかけてくださり、私たちがやろうとしているチャレンジにもとても協力的で応援してくれています。以前から旦那さんにどんなに素敵な方なのかということを聞いていたのですが、もう私もすっかり魅了されてしまいました。

今日地主さんご夫婦にお会いして、旦那さんがどうしてもあの土地でトマトを作りたいと思い続けた理由がなんとなく分かったんです。

旦那さんは、人との縁をとても大切に考えています。こんなに素敵な人間性の地主さんの土地でトマトを作りたかったし、ご縁を繋ぎたかったんですね。

私もこの数日トマトハウスに通いながら農作業をし、初めて地主さんとお話をして、ここでトマト栽培ができることにしみじみと喜びを感じたのでした。

地主さんとのご縁、そしてこの土地とのご縁を大切に、夫婦でトマトづくりをがんばっていきます。

そして、このブログを見てくださるあなたとのご縁にも心からの感謝を込めて。

 

このブログを書いている人

織田茜
織田茜
元表参道OL。長年暮らした東京から2014年7月に高知県に夫婦で移住。
2017年4月から、夫婦でトマト農家になりました。
“自分らしく、毎日を楽しむ”をテーマに、日々を過ごしています。
移住先の高知でのお気に入りは、芋屋金次郎のスウィーツ。

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